田舎と都会、どっちで最期を迎えたいですか?30代からの終活。

田舎と都会、どっちで最期を迎えたいですか?30代からの終活。 スローライフ

少し前、修善寺駅前に葬儀場が建った。高齢化が進むこの地域では、よほど需要が多いのだろう。

だけど私がもし観光客なら、修善寺きたぞ〜!の次の瞬間に葬儀場が見えるなんて嫌だ。

それに、田舎とは言え駅前ぞ?少なくとも私が死んだときには、もう少し閑静なところで葬儀をしてほしい。死んだ後くらい、どこか静かな場所で大地に還らせてほしい。

許されるのなら、そこらで適当に燃やしてもらい、そのまま灰になって風に飛んでいくくらいで丁度いい。まぁ、死んだ後の事なんて正直どうでもいいが。

問題は、死ぬその瞬間をどこで迎えるかだ。私はもう何年も前から、そういうことを時々考える。そして、ここだ!という場所にやっと出会い、今まさに暮らしている。

歳を取ってからは便利な都会暮らしもいいが、できることならここで死を迎えたい。少なくとも、野鳥の声が聞こえて木々が生い茂っているような場所で死ねたらと思う。

私にとって、死はとても怖いものだ。

けれども、コンクリートジャングルな都会で生きているよりも、こうして自然の中で生きていた方が、その恐怖はかなり和らぐという確信が私にはある。

いつでもこの自然に還れるんだ、なにもおかしい事はない。そう思える。とても穏やかに、あの世に片足を突っ込んでいる…ような感覚だ。よく分からないという人は、絵本「葉っぱのフレディ」を読んでみてほしい。

著:レオ バスカーリア, 原名:Buscaglia,Leo, 翻訳:なな, みらい
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人はいつか必ず死ぬが、それらについて考える時間がないような忙しい人も多いだろう。

だけど、人生を長い目で見たとき、死に方というのは本当に大事にしたいことのひとつなんじゃないかと私は思っている。

死に方というのはすなわち生き方であり、どこで誰とどんなふうに生きるかが、どう死ぬのかに繋がる。人生は死に場所探しの旅でもあるんじゃないだろうか。

私はどう生き、どう死にたいか。これをじっくり考えられる環境に身を置けている今、まさに望んだ生き方ができていると言える。

アメリカの絵本作家であり、超有名な園芸家でもあるターシャ・テューダーさんは93歳まで生きた。それでも「人生は短い。楽しい事、好きな事をしないでどうするの。」という言葉を残している。

田舎移住を考えあぐねている人は、さっさと来ちゃえば良いと思う。YouTubeではあれやこれやと細かい事をくっちゃべっているが、実際はこんなものなのだ。

この山ではもうじきヒグラシが心地良い音楽を奏でてくれるだろう。夏が来る。
田舎はいいぞ。自然はいいぞ。

このお話は、『30歳からの田舎暮らし~伊豆に移住しました~: 四季報ちゅんぶん2023夏号』に収録されています。

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