ウツボに噛まれて8針縫った話【実体験】釣り初心者は必ず読んで!
ウツボに噛まれて大怪我をしてしまいました!
釣り初心者で知識が不足していた僕が100%悪いのですが、正直なところ「まさか自分が」という気持ちでいっぱいです。
この記事では、僕がウツボに噛まれて8針縫うことになった生々しい体験談と、そこから学んだ釣り初心者の方が絶対に知っておくべき安全対策について、包み隠さずお話しします。
少しショッキングな内容も含まれますので、苦手な方はご注意ください。しかし、あなたの身を守るために、きっと役立つ情報が詰まっているはずです。
(この記事は、まだ自由の効かない右手だけで書いています…)
【実体験】ウツボに噛まれて指を8針縫うまでの一部始終
あれは忘れもしない、昨日の出来事です。
いつものように妻と連れ立って、伊豆半島にある伊東市の宇佐見港へ釣りに出かけました。去年から釣りを始めたばかりの僕は、すっかりその魅力に取り憑かれていたのです。
そんな僕でも、いとも簡単に釣れる大物がいます。それがウツボです。
堤防からでも狙え、強烈な引きで楽しませてくれる上に、意外にも美味しい。すっかりウツボ釣りにハマった僕は、いつも2本の竿を出し、1本は投げ釣り、もう1本はウツボや根魚用と決めていました。
悲劇の序章:お気に入りの竿を奪われる
しかし、その日は何かが違いました。ほんの少し目を離した隙に、ウツボ用に出していたお気に入りの竿が、海中に引きずり込まれてしまったのです。
一瞬、何が起きたか分からず呆然としました。そして、じわじわと怒りが込み上げてきたのです。
「絶対に、許さんぞ!!!!」
残ったもう1本の竿をウツボ用の仕掛けに切り替え、僕は犯人への復讐を誓いました。
リベンジ、そして悪夢の瞬間
執念が実り、強烈なアタリが!格闘の末、ついに釣り上げたのは立派なウツボ。してやったりと、満面の笑みで写真を撮りました。

しかし、このわずか3秒後、事態は急変します。
ウツボが突然、とぐろを巻くように暴れ出し、左手の人差し指に今まで感じたことのない激痛が走りました。一瞬の出来事でした。
指からは血が噴水のように噴き出し、あっという間にあたり一面が真っ赤に染まります。パニックになりながらも、なんとかウツボを地面に放り投げ、立ち尽くすことしかできませんでした。
血まみれの応急処置と病院での治療
青ざめる僕を見かねて、通りかかったベテラン釣り師のおじさんが駆け寄ってきてくれました。
「ウツボに噛まれたの?」
手際よく水で傷口を洗い、ハンカチで圧迫止血。さらに絆創膏と包帯でグルグル巻きにしてくれたおかげで、なんとか出血は一時的に収まりました。

「応急処置だから、すぐ病院に行きな」という言葉に従い、急いで車で5分の病院へ。
診察室で包帯を外した途端、再び血が噴き出します。お医者さんも「こりゃあかん!」と慌てた様子で、すぐに麻酔を打たれ、20分ほどの治療が始まりました。
結果は、4針、2針、1針が2箇所の、合計8針を縫う大怪我でした。

お医者さん曰く、もしウツボがデスロール(ワニのように体を回転させる動き)をしていたら、指がちぎれていた可能性もあったとのこと。反射的にウツボを振り払ったのが、不幸中の幸いでした。
冷静に考えると、ウツボは必死に抵抗しただけで何も悪くありません。悪いのは、知識不足で不注意だった僕自身です。この経験を通して、釣りの楽しさの裏側にある危険性を、身をもって知ることになりました。
なぜウツボは危険なのか?その生態と驚くべき顎の構造
今回の件で、僕はウツボの危険性を思い知りました。では、具体的に何がそれほど危険なのでしょうか。その秘密は、彼らの生態と特異な体の構造にあります。
鋭い歯と「第二の顎」
ウツボの口には、獲物を捕らえるための鋭い歯が並んでいます。しかし、本当に恐ろしいのはその奥にある「咽頭顎(いんとうがく)」と呼ばれるもう一つの顎です。 ほとんどの魚は獲物を水と一緒に吸い込みますが、細長い体のウツボはそれが苦手。 その代わり、喉の奥にある咽頭顎が飛び出してきて獲物を掴み、食道の奥へと引きずり込むのです。
この二段構えの顎構造により、一度噛みついた獲物を逃がしません。僕が噛まれた時、一瞬で深く裂けるような傷になったのは、この強力な捕食システムによるものだったのです。
毒はないが、雑菌が怖い
よく「ウツボには毒がある」と誤解されがちですが、一般的に日本近海で釣れるウツボ(キダコなど)の歯に毒はありません。 しかし、注意すべきは口内の雑菌です。 ウツボは死んだ魚などを食べることもあるため、その歯には様々な雑菌が付着している可能性があります。 噛まれると傷口から細菌が入り込み、化膿したり、重い感染症を引き起こしたりする危険性があるのです。
※注意:ドクウツボなど、一部の種類は筋肉にシガテラ毒という食中毒の原因となる毒を持つことがあります。 見慣れないウツボが釣れた場合は、絶対に食べないようにしましょう。
釣り初心者が絶対に揃えるべき!安全対策と必須装備
僕のような痛い思いを誰にもしてほしくありません。ここでは、今回の経験から学んだ、安全に釣りを楽しむための具体的な対策と、絶対に揃えるべき装備を紹介します。
心構え編:油断が最大の敵
まず最も大切なことは、「どんな魚でも危険な可能性がある」と心に留めておくことです。特に初心者のうちは、釣れた魚に興奮して、つい素手で触ってしまいがち。その一瞬の油断が、大怪我に繋がります。
装備編:自分の身を守るための必須アイテム
以下の道具は、あなたの体を守るための「お守り」です。必ず用意してから釣りに出かけましょう。
| 装備 | 役割・ポイント |
|---|---|
| フィッシュグリップ(魚つかみ) | ウツボのように噛む魚や、毒針を持つ魚を安全に掴むための必須アイテム。 口をがっちり掴めるので、魚が暴れるのを防げます。 |
| ロングノーズプライヤー | 魚の口から安全に釣り針を外すための道具。 歯が鋭い魚の口に手を入れるのは絶対にやめましょう。 |
| フィッシンググローブ | 魚のヒレや歯、釣り針から手を守ります。 特に厚手のものや、耐切創性の高いものがおすすめです。 |
| ライフジャケット | 言わずと知れた、命を守る最重要装備。 堤防でも万が一の落水に備え、必ず着用しましょう。 |
| 応急処置セット | 絆創膏、消毒液、ガーゼ、包帯など。 今回の僕のように、いつ必要になるか分かりません。 |
対処法編:危険な魚が釣れてしまったら
もしウツボやその他の危険な魚が釣れてしまった場合、慌てず以下の手順で対処してください。
- 絶対に素手で触らない:まず大原則です。魚を地面に置いたまま、フィッシュグリップで口をしっかりと掴みます。
- 頭を固定する:フィッシュグリップで掴んだら、足などで頭の上部を軽く押さえて動きを封じます。
- プライヤーで針を外す:ロングノーズプライヤーを使い、慎重に針を外します。
- リリースか、締めるか:持ち帰らない場合は、そのまま海に返します。持ち帰る場合は、頭部を強打するか、専用のナイフで締めてからクーラーボックスへ入れましょう。魚は死んでも毒針は危険なままです。
もし自分で針を外すのが怖いと感じたら、無理をせず、ハリス(糸)を切ってリリースするのも一つの選択肢です。 怪我をするよりずっとマシです。
万が一噛まれたり刺されたりした場合の応急処置
万が一、僕のように噛まれたり、毒魚に刺されたりした場合は、以下の対応をしてください。
- 傷口を洗浄する: すぐに大量の真水(ペットボトルの水など)で傷口を洗い流し、汚れや細菌をできるだけ除去します。
- 止血する: 清潔な布やハンカチで傷口を強く押さえ、止血します。
- すぐに病院へ行く: 応急処置をしたら、ためらわずに病院を受診してください。 特にウツボに噛まれた場合は、感染症のリスクを医師に伝え、適切な処置(破傷風の予防接種など)を受けることが重要です。
番外編:ウツボだけじゃない!堤防に潜む危険な魚リスト
堤防釣りで出会う可能性のある、注意すべき魚たちです。この機会に覚えておきましょう。
| 魚の名前 | 危険な部位 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| ゴンズイ | 背ビレ・胸ビレの毒針 | ナマズのような見た目で、群れで行動します。 夜釣りの定番ゲストですが、刺されると激しく痛みます。 |
| アイゴ(バリ) | 全てのヒレの毒針 | 引きが強く、食べると美味しい魚ですが、ヒレに強力な毒針があります。 刺されると数時間〜数日間痛むことも。 |
| ハオコゼ | 背ビレの毒針 | カサゴに似た小さな魚ですが、背ビレに毒があります。 堤防の足元などで簡単に釣れるため、特に注意が必要です。 |
| アカエイ | 尾の付け根の毒針 | 砂地に潜んでいることが多いです。尾のトゲは非常に危険で、刺されると重症になることも。 釣れたら糸を切って逃がしましょう。 |
| キタマクラ | 皮膚・内臓に強毒 | フグの仲間で、皮膚にも毒を持つため素手で触るのも危険です。カワハギに似ていますが、絶対に食べてはいけません。 |
危険でも惹かれる!ウツボ釣りの魅力と美味しい食べ方
「こんな目に遭っても、まだウツボを釣るの?」と思われるかもしれません。でも、それでも語りたいウツボの魅力があるのです。
魅力1:初心者でも味わえる、強烈な引き
釣り上級者が大物の青物と格闘する姿は、本当に格好いいですよね。でも初心者が堤防から、竿が折れそうなほどの強烈な引きを味わう機会は滅多にありません。しかし、ウツボならそれが可能です。岩に潜り込もうとするウツボとの力勝負は、一度味わうと病みつきになるほどの興奮があります。
魅力2:意外な美味しさ!食通を唸らせる海の幸
見た目からは想像もつかないかもしれませんが、ウツボは非常に美味しい魚です。 特に高知県などでは、たたきや唐揚げが高級珍味として親しまれています。
プルプルのコラーゲンが豊富な皮と、弾力のある筋肉質な白身のコントラストがたまりません。 今回の僕も、怪我の痛みを忘れさせてくれるほど美味しいウツボ料理(煮付けと塩焼き)を妻に作ってもらいました。
- 唐揚げ:淡白な白身が鶏肉のように仕上がります。骨も気にならず、一番人気の食べ方です。
- たたき:皮目を炙ることで香ばしさが増し、ゼラチン質の皮と身の食感が楽しめます。
- 煮付け:甘辛いタレが、コラーゲンたっぷりの皮と淡白な身によく合います。
- 鍋物:冬のウツボは脂がのっており、鍋にすると絶品です。
ただし、ウツボは小骨が多く、捌くのが非常に難しい魚です。 挑戦する際は、YouTubeなどの解説動画をよく参考にしてください。
【まとめ】安全知識が、最高の釣果
今回の出来事は、僕にとって大きな教訓となりました。釣りは、自然を相手にする遊びです。そして自然は、時として我々の想像を超える力を見せつけます。
道具を揃え、知識を身につけ、危険を予知すること。これらは全て、大好きな釣りを持続的に楽しむために不可欠な要素です。
夢中になりすぎて怪我をしてしまっては、元も子もありません。
この記事を読んでくださったあなたには、僕と同じ失敗を繰り返してほしくありません。正しい知識と装備で、安全に、そして目一杯、釣りという最高の趣味を楽しんでください!
◆筆者紹介◆

1年前に会社員を辞め、今は伊豆の田舎でのんびり暮らしながら、在宅で仕事をしています。時間に縛られない生活なので、天気が良い日はこうして釣りに出かけています。今回の経験を糧に、もっと安全で楽しい釣りライフを送りたいと思います!


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