別荘地に住んでみて分かったメリット&デメリット【地方移住の方向け】

田舎暮らし

いきなり限界集落の古民家に移住するなんて難易度が高すぎる・・・

「まずは都市部に住んでみよう」というのも味気ない・・・

そんな時オススメしたいのが、『別荘地に住む!!』です。

僕たち夫婦は静岡県伊豆市の別荘地に住み始めて、今年で4年目。

そんな僕たちが感じた、別荘地のメリット・デメリットについて解説していきます。


筆者紹介◆

一年前に脱サラしました!

今はのんびり田舎暮らししながら、1日4時間くらいの在宅ワークのみで生活しています

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別荘地ってどんなところ? 

まずは、「別荘地」の予備知識を少しだけ。

定住者も結構いる

別荘地って言うと「普段は誰もいなくてシーン・・・としてるイメージ」かもしれませんが、我が家のように定住している方も多いのです。

もちろん別荘として利用している方もいますので、週末や連休中はいつもより少しだけ活気があります。

『別荘として利用している人』と『別荘地に定住している人』の割合は半々といったところ。

分譲地とは少し違う

別荘地と分譲地の違い

ちなみに、「別荘地」と「分譲地」は別物です。

別荘地は管理会社が地域の管理をしていて、分譲地は自治会によって管理されていることが多いですね 。

明確な違いとしては、支払うべきお金の名称が別荘地だと「管理費」、分譲地だと「自治会費」とか「共益費」になります。

別荘地のメリット 

次は、別荘地のメリットを見ていきましょう!

家が綺麗なのに安い 

別荘地の多くは、バブル期に作られました

伊豆だけでも、数十か所もあるんです!( ゚Д゚)ワォ

バブルって今考えると狂ってますよね・・・ 汗

でもそのおかげで、僕たちがおしゃれできれいな家に住めちゃうわけです。感謝感謝。

もちろん新築の家を建てる事もできますが、きれいな中古物件もたくさんあります!

バブル期に建てられたので、築30年前後の物件が多いようですね。

別荘地はオシャレな作り。

別荘用に建てられているので、「外観」も「間取り」もオシャレな家が多いのが特徴です。

ちなみに僕たち夫婦の家は、築30年の3LDKで…

  • カウンターキッチン付き
  • ウッドデッキ付き
  • テニスコート2面分の土地付き

という物件を650万円で購入しましたー。

とっても気に入っています!

治安がいい 

僕たち夫婦が住む別荘地にの管理事務所には、24時間が職員さんがいてくれて、パトロールもよくしてくれています。

近所の方に聞いた話ですが、夜中に家の外でガサガサと物音がして怖かったそうです。

ご年配の一人暮らしの方ですし、確認しに行くのもちょっと気が引けちゃいますよね?

管理事務所に連絡したら、すぐに見に来てくれたそうです!(※結局、イノシシだったらしいですケド・・・笑) 

常に職員さんがいてくれるのは、大きな安心要素ですね!

自然が豊か 

別荘地は最高のロケーションを選んで作られているので、環境がいいのも当然ですよね 。

僕たち夫婦が暮らす別荘も、

  • 庭には野鳥が飛んでくる
  • 散歩すれば木いちごを摘める
  • 野菜はよく育つ
  • 空気が美味しい
  • 夜空は天然のプラネタリウム

最高です (*´▽`*)

ウッドデッキから夕方の富士山を眺めるのが、僕のお気に入りです♪

集まりがない 

別荘地には、いわゆる「自治会」というものはありません。

  • 地域の草刈り
  • ドブさらい
  • 消防団
  • 旗振り
  • 回覧板
  • お祭り

こういった集まりは、全部ありません!

(田舎では強制で草刈りに駆り出されることも多いです。田舎 草刈り 強制

僕にとっては、自由なスローライフを邪魔されなくて快適です。

人間関係のめんどくさい「しがらみ」や、もともとあった派閥による「疎外感」なんかも全く感じません!

「地域の人としっかり関わりたい!」「コミュニティに積極的に参加したい!」というタイプの方にとっては、ちょっぴり寂しいのかもしれませんね。

ただ僕たち夫婦は、別荘地のゴルフコンペには参加させてもらってます。

もちろんこれは任意の参加ですけど…。

ゴミ出しが楽

別荘地 ゴミ出し

不燃ごみ・カン・ビンでも曜日に関係なく出すことが出来ます。

ゴミを家の前に出しておけば、朝持っていってもらえるのでストレスフリーです♪

妻も、この点がとても気に入っています。

粗大ごみの処分もすごく楽で、チケット購入など面倒な手続きの必要がなく、その場で現金で払えばいいだけです。

テレビやエアコンなどではない限り、100円程度でほとんど処分してくれます!

すごく静か 

別荘地は定住している人が半分くらいなので、静かでとっても過ごしやすい場所です。

郵便が出せる・買い物が出来る 

別荘地の管理事務所にはポストがあり、切手の販売もしています。

別荘地 管理事務所 ポスト

手紙や書類はその場で投函できますし、ちょっとした小包なんかも発送することが可能です!

管理事務所には、カップラーメンやお菓子などちょっとしたものも売っていて、自動販売機もあります。

小さな事ではありますが、これは自治会の運営ではなかなかまかなえない部分だったりもしますよね ?(´▽`)

人間関係が楽 

別荘地には、地元の人間というのものが存在しません。

定住者であっても、どこかからの移住者な訳です。

なので、よそ者扱いされる何てことはありませんし、同じ移住者として感覚が近い人が多いですね。

おしゃれ 

中古で家を購入する場合でも、もともとは別荘として使われていたので、おしゃれな家が多いんです。

住んでいらっしゃる方も、もれなくおしゃれな人たちが多い印象ですね 。

きれいな家や庭を見ながら散歩してるだけでも、おしゃれな気分になりますよ~(^^♪

別荘地のデメリット 

次は、別荘地のデメリットも見ていきましょう!

管理費がかかる 

ここまでの待遇を受けるには当然、「管理費」という対価を支払わなければなりません

別荘地の管理費は、月5,000円から10,000円ほど。

うちの別荘地の場合は、月6,000円ほどで、年間でいうと7,000円くらいです。(※定住利用と別荘利用では金額に多少違いがあるようです) 

高いと感じたでしょうか? 

別荘地 草刈りもドブさらいもなし

しかし、別荘地ではなくても自治会費はかかりますし、草刈りに呼び出されたら半日削られてしまします。

全部お任せして、この金額なら僕は安いと感じますケド、あなたはどうですか?

(※注意)管理費は変動の可能性がある?

イナカデミーの読者の方から、こんなご指摘をいただきました。

もともと多くの別荘地は、デベロッパーが開拓を行った土地が多いのはご存じのとおりだと思います、その土地の多くは、デベロッパーと行政の取り決めが存在していて、格安で土地を提供する代わりに、水道、ゴミは別荘地内は別荘が管理する、つまり通常税金で賄われている部分を住民が負担するということです。道路、水道やゴミに関わる施設部分や管理人件費は住民が負担し、例えば別荘地内の水道管が老朽化した場合に、交換する工事を住民が負担するということです、言い換えれば、税金も払うし別荘地維持費も払うということです。
もっというと、今6000円/月の管理費が上記費用の負担次第で大幅に変動する可能性があるということです。

イナカデミーコメント欄より

僕たち夫婦が別荘地に住み始めて3年。幸いにも管理費の値上げは、いまのところありません。

ですが別荘地の制度上、管理費の変動のことは念頭に置いておかなければなりませんね!

高澤健之様、貴重なご指摘ありがとうございました。

冬は寒すぎる 

別荘地に限ったことではありませんが、移住先のベストな季節しか見ないのは危険です!

僕たち夫婦も夏に下見に来て「涼しくていいところだねぇ・・・(*´▽`*)」なんて話しながら購入を決めましたが、いざ住んでみると冬は予想以上の寒さ!!

伊豆って常夏のイメージだったのに、雪も降るのかよー!

特に別荘地はワンシーズンのために作られていることも多いので、他の季節もしっかり下見して物件を決めることをおすすめします!

管理が終わってるところもある 

別荘地として廃れてくると管理会社がすでに撤退している場合や、今は大丈夫でもいずれ撤退してしまう可能性があります。

よく調べておいた方がよいでしょう!

都市部から離れている 

大前提として田舎暮らしは、「不便を楽しむ」覚悟でするものだと思います。

ただ、それにしても別荘地はかなりの僻地にあります

通勤や買い物に苦労するのは当然としても、「災害が起きた際に陸の孤島になりやすい」というリスクも忘れないでください。

僕たち夫婦の住む別荘地は、管理事務所が食料を備蓄していてくれていますし、ヘリポートもあります。

各別荘地によって違いがありますので、しっかり調べておいた方がいいですね♪

僕たち夫婦は2人とも在宅ワーカーなので通勤とかはないので、そこまで困ることはありませんが・・・

空き家リスクと住宅政策も確認しよう

別荘購入の前に知っておきたいのが「空き家問題」。
全国の別荘地では、以下のようなリスクが増加しています。

空き家になることで起こる主なトラブル

リスク内容詳細
景観の悪化草木が伸び放題、外観が劣化することで周辺の印象が悪化
防犯リスク長期間人がいないと空き巣や不審火のリスクが高まる
維持費の増加放置状態でも固定資産税や管理費がかかる
売却・賃貸が困難人気エリア以外では流通に時間がかかることも

購入前に確認しておきたいポイント

  • 売却・貸し出しの出口戦略を想定しているか
  • 空き家になった場合の管理体制を考えているか
  • 自治体の空き家対策・補助制度があるかを調べたか

詳しい制度や政策は、国土交通省の公式ページで紹介されています。
国土交通省|空き家対策

自然災害リスクは「立地」で9割決まる

見晴らしのいい場所、川や海が近い場所など、魅力的なロケーションほど災害リスクが潜んでいるケースもあります。

特に注意したいエリアの例

  • 急傾斜地(がけ崩れ・土砂災害の恐れ)
  • 河川の近く(台風時の氾濫・浸水)
  • 海岸線(津波・高潮リスク)
  • 林間部(倒木・雪害・動物被害)

チェックすべき災害リスク一覧表

リスク種別主な災害内容対策・注意点
土砂災害がけ崩れ・地すべり急斜面の上または下に建物がないか確認
浸水被害洪水・内水氾濫河川との距離、堤防の有無を確認
津波・高潮海抜低地の浸水高台立地かどうか、避難経路を確認
冬季災害雪害・凍結水道の凍結防止、除雪体制の確認

調べ方:ハザードマップを使おう

全国どこでも災害リスクを可視化できる便利なツールが「ハザードマップポータルサイト」です。

  • 地図上で災害リスクをチェックできる
  • 重ね合わせ表示で複数の災害を同時に確認可能
  • スマホからも確認できて便利

ハザードマップポータルサイト(国土地理院)

よくある質問(FAQ)

Q. 別荘地の管理費はどのくらいかかりますか?

管理費は月額5,000円〜10,000円程度が一般的です。内容には共用施設の維持管理やゴミ収集、道路整備などが含まれます。物件によっては年額一括払いのケースもあります。

Q. 別荘地での生活は不便ではありませんか?

都市部に比べると不便な点はあります。特に買い物や病院が遠い、交通手段が限られるといった問題が挙げられます。ただし、自然の中で静かに暮らしたい人には向いています。

Q. 冬季の寒さ対策は必要ですか?

はい、特に標高の高い地域では雪や凍結への備えが重要です。断熱・暖房設備の有無、給湯器や水道管の凍結防止策もチェックしておく必要があります。


別荘地選びのチェックポイント

  • 管理会社の有無と、管理内容の詳細を確認する
  • 管理費の金額と内訳が明確か確認する
  • 周辺の生活インフラ(スーパー、病院、学校など)を事前に調べる
  • 冬季の気候や積雪量について地域の人に聞いておく
  • 物件の建築年数、耐震性、老朽化の状態を確認する
  • インターネット環境や携帯電話の電波状況を確認する
  • 近隣に定住者がいるか、コミュニティの雰囲気を把握する

【まとめ】移住初心者にとって別荘地は最適

別荘地は、地方移住のハードルをグッと下げてくれます。

移住初心者の僕たち夫婦にとって、管理事務所の存在は本当に頼りになる存在でした!

家のことも、庭のことも気軽に相談にのってくれます。

管理費はかかるけど、こんなに好待遇なら別荘地って最高じゃないですか? 

僕たち夫婦にとっては、デメリットよりメリットの方がはるかに上回っています!

田舎移住初心者の方は、ぜひ別荘地に移住することも考えてみてくださいねー♪

ではでは。

コメント

  1. 高澤健之 より:

    コメント失礼いたします。
    私も伊豆の別荘地に移住を考えたことがる一人です。
    当時、メリットデメリットをよくよく考え結局別荘地、は止めました。
    私が最大のデメリットと考えたのは、以下でした。
    もともと多くの別荘地は、デベロッパーが開拓を行った土地が多いのはご存じのとおりだと思います、その土地の多くは、デベロッパーと行政の取り決めが存在していて、格安で土地を提供する代わりに、水道、ゴミは別荘地内は別荘が管理する、つまり通常税金で賄われている部分を住民が負担するということです。道路、水道やゴミに関わる施設部分や管理人件費は住民が負担し、例えば別荘地内の水道管が老朽化した場合に、交換する工事を住民が負担するということです、言い換えれば、税金も払うし別荘地維持費も払うということです。
    もっというと、今6000円/月の管理費が上記費用の負担次第で大幅に変動する可能性があるということです。
    この最大のデメリットが記載されていないのは腑に落ちませんし、この部分は不動産売買の重要事項説明に記載があると思いますが、管理費部分があまりにもあっさり記載されていることに疑問を持ちました。
    ご意見お待ちしております。

    • ヤリョ ヤリョ より:

      コメントありがとうございます。
      確かに、その通りですね!
      勘違いしてしまう方が増える前に、さっそく記事修正に取り掛かります。
      ご指摘ありがとうございました!

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