【鹿肉】伊豆に移住して初めて食った「バンビ肉」がうますぎる話【優勝待ったなし】

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伊豆に移住する前から、妻とはよくこんな話をしていました。

「田舎に住んだら、鹿肉とか猪肉とかたくさん食べたいね~」

世間ではオシャレに「ジビエ」なんて言いますが、どうも我が家にはしっくりこない(笑)。

もっとこう、野性味あふれる呼び名がいい。

ケモノ肉

うん、これだ。

伊豆では鹿肉が驚くほど身近な存在

伊豆に移住して驚いたことの一つが、鹿肉が本当に身近な食材だということ。実際に、我が家ではかなりの頻度で食卓にのぼります。

ご近所からいただくこともあれば、地元の精肉店で気軽に買うこともできる。これも、伊豆の豊かな自然の恵みです。

伊豆半島ではニホンジカの生息数が増加しており、農作物への被害などが問題になっています。 そのため、捕獲された鹿の命を無駄にせず、美味しくいただく文化が根付いているんですね。 伊豆市には「イズシカ問屋」という食肉加工センターもあり、適切な処理を施した高品質な鹿肉が「イズシカ」というブランドで流通しています。

そんなある日、とんでもないお肉をいただく機会に恵まれました。

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「狩って、すぐに〆て冷凍にしたんだ」という、鮮度抜群のお肉。しかも、ただの鹿肉ではありません。

なんと、「バンビ」の肉。

つまり、子鹿の肉です。

お肉屋さんでも成獣の鹿肉は見かけますが、子鹿の肉はまず市場に出回ることがない希少なもの。これは期待せずにはいられません。

実食!「バンビ肉」が人生最高の肉だった

逸る気持ちを抑え、早速調理に取り掛かります。素材の味を最大限に活かすため、調理法はごくシンプルに。

これが、家庭でできる絶品・鹿肉ローストの作り方です。

  1. 解凍と下準備: まずは冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍します。 急速解凍は旨味が逃げる原因になるので禁物。調理する30分〜1時間前には冷蔵庫から出し、肉を常温に戻しておきましょう。 これで火の通りが均一になります。
  2. 味付け: 焼く直前に、塩コショウを軽く揉み込みます。鹿肉はクセが少ないので、シンプルな味付けで十分です。
  3. 焼く: フライパンにオリーブオイルを熱し、強火で肉の表面全体に焼き色をつけます。目的は旨味を中に閉じ込めること。焼きすぎは禁物です。
  4. 休ませる: 焼き上がった肉をアルミホイルで包み、焼いた時間と同じくらいの時間、暖かい場所で休ませます。 これにより、肉汁が全体に行き渡り、しっとりジューシーに仕上がります。

さあ、準備は整いました。アルミホイルを開き、ローストを切り分けると…

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この美しいロゼ色!たまりません。

一口食べた瞬間、脳天を撃ち抜かれるような衝撃が走りました。

なんだこれは…柔らかい、いや、とろける。臭みなんて一切ない。噛むほどに上品なミルクのような甘みと、凝縮された赤身の旨味が口の中に広がる…。これは、今まで食べたどんな肉よりも、ダントツでうまい!

そう確信しました。まさに、人生でナンバーワンの肉との出会いです。

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別の日にレッドアイと合わせてみても、その感動は色褪せません。まさに悪魔的な美味しさです。

なぜ子鹿の肉はこんなに美味しいのか?

この衝撃的な美味しさの秘密は、子鹿の肉ならではの特性にあります。成獣の肉と比べてみると、その違いは明らかです。

子鹿の肉(バンビ肉) 成獣の鹿肉
肉質 繊維が非常にきめ細かく、驚くほど柔らかい しっかりとした歯ごたえがあり、赤身肉らしい食感
味わい クセがなく、ミルクのような甘みと淡白で上品な旨味 鉄分を感じる濃厚な赤身の風味と、滋味深い味わい
香り ほとんど獣臭がなく、繊細な香り 個体や処理方法により、ジビエ特有の風味が感じられることがある
おすすめの調理法 シンプルなロースト、ステーキ、タタキなど 煮込み料理、カツレツ、焼肉など、幅広い調理法に対応

生後1年未満の子鹿の肉は、柔らかく淡白な味わいが特徴です。 筋肉の繊維がまだ発達しきっていないため、とろけるような食感が生まれるのです。この繊細な味わいは、まさに自然からの特別な贈り物と言えるでしょう。

美味しさだけじゃない!鹿肉の驚くべき栄養価

鹿肉の魅力は、その美味しさだけではありません。実は、栄養面でも非常に優れた食材なのです。

  • 高タンパク・低カロリー: 鹿肉はタンパク質が豊富でありながら、脂質が少なく非常にヘルシー。 牛肉や豚肉と比べるとカロリーは約3分の1、脂質は80分の1とも言われています。
  • 豊富な鉄分: 鹿肉には、体に吸収されやすい「ヘム鉄」が豊富に含まれています。 その量は牛肉や豚肉を上回り、貧血気味の方や女性には特に嬉しい栄養素です。
  • 注目の成分「アセチルカルニチン」: 牛肉の約2倍含まれるアセチルカルニチンは、脂肪燃焼を助けたり、疲労回復や脳機能の向上にも効果が期待されたりしているアミノ酸の一種です。
  • DHAも含有: 青魚に多く含まれることで知られるDHAも含まれており、健康維持をサポートします。

自然の中を駆け巡って育った鹿の肉は、まさに天然のサプリメント。アスリートや健康志向の方々からも注目を集めているスーパーフードなのです。

地元の人はなぜ「要らん」と言うのか?深まる謎

これほどまでに美味しく、栄養価も高い鹿肉。しかし、不思議なことに、地元の年配の方々の中には「鹿肉は要らん」という人も少なくありません。

「シシ(猪)は食うけど、シカはよう食わん」

こんなに美味しいのになぜ?その理由はいくつか考えられます。

  • 昔のイメージ: かつては、狩猟後の処理技術が未熟で、血抜きなどが不十分なまま食べられていた時代がありました。その時の「獣臭い」というイメージが根強く残っているのかもしれません。
  • 食べ飽きている: あまりにも身近な存在であるため、珍しさや有り難みが薄れている可能性もあります。
  • 調理の手間: 固い筋を処理したり、臭みを取るための下処理をしたりするのが面倒だと感じている人もいるようです。

しかし、現代では食肉加工技術が格段に進歩し、適切な処理と熟成を施すことで、鹿肉の臭みはほとんどなくなり、旨味だけが引き出されています。 私が食べたバンビ肉がそうであったように、今の鹿肉は昔のイメージとは全くの別物。「食わず嫌い」をしているとしたら、それはあまりにもったいない話です。

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↑ 上質な鹿肉は、まさに山の恵み。うっまうまです。

伊豆での生活は、こうした自然の恵みを身近に感じられる素晴らしい日々です。横浜での暮らしも楽しかったですが、今ここでしか得られない体験に満ちています。

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