【アシナガバチ駆除失敗】どのくらい腫れた?‐症状経過報‐3日間で2回も刺された男について〈野生児オット日記〉

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夏のある日、私は仕事部屋にこもって仕事をしていました。

夫は庭仕事に精を出しているはずです。

ガラッと戸の音がして、夫が家の中に入ってきたのが分かりました。

「休憩かな?」と思った矢先、「ちゅん!」「おーい、ちゅん!」と私を呼ぶ声が。12年も一緒にいると、声のトーンの微妙な違いで「…何かあったな」と察知できるものです。おそるおそる階段を降り、夫のもとへ向かいました。

3日間で2回も…アシナガバチに刺された夫の症状経過レポート

「どうしたの?」

聞くと、夫は「アシナガバチに刺された」と。しかし、なぜかその表情は嬉しそうというか、楽しそう。つくづくアブナイ男です。

1回目の被弾:垣根の剪定中にチクリ

アシナガバチに刺された腕

刺されたのは二の腕の外側。状況は「垣根の剪定をしていたら、気付かずに巣を刺激してしまった」とのこと。我が家の垣根は長大なので、隅々まで注意を払うのは難しいのです。これは、ある意味、致し方ない事故でした。

刺された瞬間の痛みは、「チクッとした直後に、ジーンと熱を持つような痛み」だったそう。写真を見ると、腫れは蚊に刺されたものの数倍はあり、針が刺さった中心の赤い点はブヨにも似ています。年中なにかしらの虫と格闘している夫でなければ、相手がアシナガバチだとは断定できなかったかもしれません。

2回目の被弾:まさかの自ら巣をつつく

その二日後。またもや私は仕事、夫は庭仕事という、あの日と全く同じシチュエーション。ガラッと戸が開く音と、いつもより少し大きな足音。そして、「ちゅん!」。…デジャヴではありません。

アシナガバチに2回目に刺された腕

今度は二の腕の内側。幸い、腫れは1回目より小さいようです。しかし、今回の状況を聞いて私は能面フェイスになりました。「気になって巣を見に行った。木の棒でつついた。」

…自業自得です。

アシナガバチは本来おとなしい性格で、巣を刺激しない限り攻撃してくることは少ない益虫です。 害虫を食べてくれたり、植物の受粉を手伝ってくれたりもします。そんな彼らの家を木の棒で突けば、怒るのは当然でしょう。

【最重要】アシナガバチに刺された時の正しい対処法

我が家では2回とも、刺された直後に病院へは行かず、自宅での応急処置で済みました。しかし、これはあくまで結果論であり、推奨される方法ではありません。特に2回目以降はアナフィラキシーショックのリスクが高まるため、本来は医療機関を受診すべきです。

ここでは、万が一刺されてしまった場合に、病院へ行く前に自分で行うべき正しい応急処置の手順をまとめます。

  1. 速やかにその場を離れる
    まず、刺された場所から最低でも20mは静かに離れましょう。 刺したハチが仲間を呼ぶ警報フェロモンを出すことがあるため、二次被害を防ぐことが最優先です。 手で払ったり大声を出したりすると、ハチをさらに刺激するので禁物です。
  2. 傷口を流水で洗い流す
    水道水で構わないので、患部をよく洗い流してください。ハチの毒は水溶性なので、洗い流すことで毒の量を減らす効果が期待できます。
  3. (針が残っていれば)針を抜く
    アシナガバチやスズメバチは何度も刺せるため、通常は針が残りません。 もしミツバチに刺されて針が残っている場合は、ピンセットや毛抜きでそっと抜きましょう。 指でつまむと毒嚢を押し潰し、さらに毒を注入してしまう可能性があるので避けてください。
  4. 薬を塗り、患部を冷やす
    抗ヒスタミン成分やステロイド成分が含まれた虫刺され薬を塗り、炎症を抑えます。 その後、保冷剤や氷嚢などで患部を冷やすことで、痛みや腫れを和らげ、毒の吸収を遅らせることができます。

やってはいけないNG行動
昔の迷信で「毒を口で吸い出す」「アンモニアをかける」といったものがありますが、これらは全く効果がないどころか、口の中の雑菌による感染症のリスクや、皮膚の炎症を悪化させる危険があるため、絶対にやめてください。

本当に怖いアナフィラキシーショックの症状と危険性

夫は幸運にも大事に至りませんでしたが、ハチ刺されで最も恐ろしいのは「アナフィラキシーショック」です。

アナフィラキシーとは、アレルゲンが体内に入ることで、複数の臓器に急激なアレルギー症状が引き起こされる反応のこと。 これにより血圧低下や意識障害を伴う危険な状態がアナフィラキシーショックです。 日本では、ハチ刺されによるアナフィラキシーで毎年10人から20人の方が亡くなっています。

特に、一度ハチに刺されたことがある人は、体内に抗体ができているため、2回目以降に刺されるとアナフィラキシーを発症するリスクが高まります。

病院へ行くべき症状の目安

刺された後の数十分は、安静にして体調の変化を注意深く観察してください。 以下の表のような症状が一つでも見られた場合は、ためらわずに救急車を呼ぶか、すぐに医療機関を受診してください。

症状のレベル 具体的な症状
局所症状(刺された場所のみ) 強い痛み、かゆみ、赤み、腫れ
軽い全身症状(危険サイン) 全身のじんましん、皮膚のかゆみ・赤み、吐き気、めまい、倦怠感
重い全身症状(すぐに救急車を!) 呼吸困難、息苦しさ、声のかすれ、激しい動悸、腹痛、嘔吐、血圧低下、意識がもうろうとする

アナフィラキシーの多くは、刺されてから5分~15分程度で急速に症状が現れます。 少しでも「おかしい」と感じたら、絶対に様子を見ず、すぐに行動することが命を守る鍵となります。

もしもの備え「エピペン」とは

過去にハチに刺されて全身症状が出たことがある人や、アナフィラキシーを起こす危険性が高いと医師に診断された人は、「エピペン」という自己注射薬を処方してもらうことができます。 これは、アナフィラキシーの症状が出た際に、医療機関に搬送されるまでの間、症状の進行を一時的に緩和するための補助治療剤です。

エピペンは保険適用となり、医師の処方が必要です。 費用は薬価で1万円前後ですが、保険が適用されます。有効期限は約1年。 我が家も夫のこの一件を機に、万が一の備えとして医師に相談しようと考えています。

アシナガバチの巣を見つけたら?安全な駆除方法

夫が戦いを挑んだ(そして敗れた)アシナガバチの巣がこちら。

垣根にできたアシナガバチの巣

夫のように木の棒で突くのは論外ですが、生活圏内に巣ができてしまった場合は駆除が必要です。ただし、自分で駆除できるかどうかは、巣の状況によって慎重に判断しなければなりません。

自分で駆除できる?業者に頼む?判断のポイント

以下の条件に当てはまる場合は、比較的安全に自力での駆除が可能です。

  • 巣の大きさが15cm未満:巣が大きくなるほどハチの数が増え、攻撃性も高まります。
  • 巣作り初期(4月~5月頃):この時期は女王バチ1匹で巣作りしていることが多く、比較的安全です。
  • 巣の場所が開放的で、手の届く高さにある:軒下や庭木など、作業しやすい場所にあることが条件です。屋根裏や壁の中など、閉鎖的な場所は危険度が高まります。

これら以外のケース、特に巣が15cm以上に成長している場合や、高所・閉鎖的な場所にある場合は、無理せずプロの駆除業者に依頼しましょう。 費用はアシナガバチの場合、10,000円~30,000円程度が相場です。

安全に自分で駆除するための手順

もし自分で駆除を行う場合は、以下の手順と注意点を必ず守ってください。

  1. 準備するもの
    • 服装:防護服が理想ですが、なければ厚手の長袖・長ズボン、帽子、手袋、長靴などで肌の露出を完全になくします。色はハチを刺激しにくい白っぽいものを選びましょう。
    • 道具:ハチ専用の殺虫スプレー(遠くまで噴射できるタイプ)、長い棒、ゴミ袋、懐中電灯(赤いセロハンを貼るとハチに気付かれにくい)。
  2. 駆除の時間帯
    日没後2~3時間経った夜間に行います。 ハチは夜になると活動が鈍り、巣に戻っているため、一網打尽にしやすいです。
  3. 駆除の実行
    1. 風上からゆっくりと巣に近づき、2~3mの距離から殺虫スプレーを巣全体に20~30秒間、集中的に噴射します。
    2. ハチが巣から落ちても、油断せず噴射を続けます。
    3. 翌朝、巣の周りにハチがいないことを確認してから、長い棒で巣を落とし、ゴミ袋に入れて処分します。

くれぐれも夫のように、無謀な挑戦はしないでくださいね。

↑こういった遠くまで届くスプレーを使えば、安全な距離から攻撃できます。

まとめ:アシナガバチには正しい知識で備えよう

今回は、夫の無謀な体験談をきっかけに、アシナガバチに刺された際の症状や対処法について深掘りしました。幸いにも大事には至りませんでしたが、一歩間違えれば命に関わる事態になっていたかもしれません。この記事が、皆さんの安全な暮らしの一助となれば幸いです。「おつかれさま」と夫には言いたいところですが、もう巣を突きに行くのだけは勘弁してほしいものです。

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