ベニシア・スタンリー・スミスさんは、1996年から京都の大原に移住したハーブ研究家で、彼女が出演している「猫のしっぽカエルの手(NHK)」をたまたま見てファンになった。
都会にいる頃から憧れていた、ベニシアさんとその暮らし。ハーブはもちろん、季節ごとに花や野菜を育て、アイデアを生かしてゆったりと庭造りをする姿が印象的だ。
こんな庭があったら素敵だなぁ…。私もこんな暮らしがしたい!
いざ田舎移住を決めた私たち。しかし、引越した家の庭は…「森」だった。
何本もの木がすこやかすぎるほどに育ち、地面は枯れ葉で覆われて、土なんか見えない。
伐採して平地にする。これだけでも1年ほど要した。自分たちで切れないほど大きな木は業者に頼み、夫は地面に穴を掘っては伐採した木や枯れ葉を埋めてをひたすら繰り返し。

その後、念願だった畑をスタート。知識もほとんどないけど、とにかくやってみよう。
うまくいったのは里芋やナス。ミニトマトも、秋の終わりまで諦めずに実をつけていくれた。ありがとう!野生の鹿と半分こ。早い者勝ち。
逆にダメだったのはオクラ、にんじんなど。にんじんは種がそもそも発芽しなかった。特にダメダメだったのがとうもろこし。黄色いツブが少ししかできず、ほぼスカスカ状態。
そんなこんなで、今度は土づくりに時間をかけてみたり、時にはサボったりもして、あっという間に2年が経ってしまった。オーマイガー!!
いつになったら理想の庭になるのか…。
これから庭や畑作りをする方に伝えておきたい。本当に大変です!素敵な庭は、簡単には手に入りません。
我が家の庭は結構広い。半分を畑に使い、もう半分はピクニックスペースにしたいなぁと思っている。

平べったい場所に残った大きな切り株があり、それを囲むように何往復も重い土を運び、踏み固めた。この作業もかな~~り大変。 土って重いし、一度に運べる量は限られる。でも、2人で頑張って作った貴重な思い出はずっと残るはず。

それにしても、こりゃまるで土俵のようだ。「仲良く土俵を作った夫婦」って、世界初なのでは…。
そしてこの度、やっとレンガを敷くところまで来たぜ!
1個100円のレンガを250個。愛車がウィリーするんじゃないかとヒヤヒヤ。だけどうちのホンダゼスト氏はよく頑張って下さった。いつもありがとう!
ひとつひとつ並べるのはなかなか骨の折れる作業。休憩した少しの間にも枯れ葉が落ちてくる。それを掃いて、またレンガを並べて…。
とりあえず、土俵周りのレンガ敷きは完了!ヤッター!
もともと庭キャンプをしたかったから、未完成だけど待ちきれなくて土俵で一度チャレンジしてみた。気まぐれに突然庭キャンプを始めた私を、夫は訝し気な目で見ていた。
キャンプはとっても楽しかったけど、土だとテントが汚れるから芝を敷くことにした。根付くのが楽しみ。

今後は好きな果樹などを植えて、もう少し探検のし甲斐がある庭にしていく予定。
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半年後。

見事に芝がボーボーになった。芝刈りしたら、ピクニックしよっと。
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田舎産物おつまみ音頭
伊豆の三賢人
このお話は、『30歳からの田舎暮らし~伊豆に移住しました~: 四季報ちゅんぶん2023春号』に収録されています。
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