田舎は不便?この「絶望的な不便さ」が、僕の人生を最高に面白くした話。

田舎暮らしはめっちゃ不便。でも、だからこそ面白い! 田舎暮らし

コンビニまで、車で20分。

この事実を聞いて、あなたは何を感じるだろうか。

「ありえない」「不便すぎて住めない」「災害時どうするんだ」

かつて都心で働いていた頃の僕なら、間違いなくそう答えていたはずだ。深夜2時に急な空腹に襲われても、歩いて3分で煌々と光るコンビニがある。終電を逃しても、タクシーを拾えば簡単に家に帰れる。それが「当たり前」の世界で生きてきたのだから。

でも、伊豆の片隅で暮らし始めて数年が経った今、僕は胸を張ってこう言える。

その不便さが、僕の人生をどうしようもなく面白くしてくれている、と。

これは、何者かになろうと必死にもがいた末に会社を辞め、流れ着いた田舎で「何者でもない自分」を取り戻していく物語。そして、都会の便利さという名の「思考停止」から抜け出し、自分の頭で考え、自分の手で暮らしを創り上げていくことの喜びを綴った、僕自身の記録だ。

もしあなたが、日々の喧騒に少しだけ疲れを感じているなら。もしあなたが、スクリーンの中の「丁寧な暮らし」ではなく、もっと泥臭くて人間らしい「生きる実感」を求めているなら。もう少しだけ、この長い手紙に付き合ってみてほしい。


この手紙の主◆

都会の暮らしに息切れして、会社を辞めました。

今は伊豆の海が見える家で、1日4時間ほどの在宅ワークで生計を立てています。この不便で、最高に愉快な暮らしについて、僕の体験から正直に語っていこうと思います。

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失って初めて気づく「自由」。田舎の不便が僕に教えてくれたこと

「田舎暮らしは不便」。それは紛れもない事実だ。だが、その不便さは単なるデメリットではない。それは、都会では決して手に入らない「何か」を手に入れるための、いわば入場券のようなものだと僕は考えている。

具体的に、僕がどんな「不便」を愛し、そこから何を得ているのか。4つの側面から、包み隠さずお話ししよう。

1. 「移動の不便」が、人生のハンドルを握らせてくれた

僕の住むエリアでは、バスは1時間に1本。いや、来ない時間帯の方が多い。最寄り駅までは車で30分。もちろん、タクシーなんて流れていない。

都会に住んでいた頃は、この状況を「交通弱者」と呼んで憐れんだかもしれない。しかし、現実はどうだろう。

時刻表に縛られ、満員電車に揺られ、人身事故のアナウンスに舌打ちしていたあの頃と、鳥のさえずりを聞きながら自分の好きな音楽をかけて、海沿いの道を運転する今と。どちらが本当に「自由」なのだろうか。

地方では、多くの地域で車がなければ生活が成り立たない。 実際に、三大都市圏の一世帯あたりの自家用乗用車保有台数が0.89台であるのに対し、地方圏では1.32台というデータもある。 これは紛れもなく「不便」の証左だ。しかし、この「車社会」という不便さが、僕に新しい視点を与えてくれた。

ある日、いつもの道が土砂崩れで通行止めになったことがある。都会ならパニックだ。しかし、ここでは誰も慌てない。「じゃあ、山の裏から回るか」「あの農道、通れたよな?」。カーナビにも載っていない道を、みんなが当たり前のように知っている。それは、日頃から自分の足(タイヤ)で移動し、道と対話し、風景を記憶しているからだ。

僕も、移住当初はカーナビだけが頼りだった。でも今は、少し遠回りでも景色のいい道を選ぶ余裕ができた。道端の無人販売所で新鮮な野菜を見つける楽しみを知った。車を停めて、美しい夕日をただ眺める時間を持つようになった。

移動が「消費」から「体験」に変わった瞬間だった。

もちろん、綺麗事ばかりではない。高齢者の免許返納問題は深刻だし、ガソリン代も家計を圧迫する。 都会の移動と田舎の移動、それぞれの長所と短所を冷静に見つめる必要はあるだろう。

都会(電車) vs 田舎(車)移動スタイルの比較
比較項目 都会(電車移動) 田舎(車移動)
メリット ・時間が正確
・事故のリスクが低い
・移動中に読書などができる
・維持費がかからない
・ドアtoドアで移動できる
・時間に縛られない
・重い荷物も運べる
・行動範囲が格段に広がる
デメリット ・満員電車のストレス
・遅延や運休のリスク
・終電を気にする必要がある
・駅から遠い場所には行きにくい
・車両購入費、維持費(税金、保険、車検、ガソリン代)がかかる
・事故のリスク
・渋滞の可能性
・飲酒ができない
かかる費用(月額目安) 定期代:5,000円~15,000円 維持費:20,000円~40,000円(車種による)
※費用はあくまで一例です。

この表を見れば、経済的な合理性は都会の電車移動にあるように見えるかもしれない。しかし、僕はこの「デメリット」だらけの車移動を選んだ。なぜなら、そこにはプライスレスな「自分の人生のハンドルを自分で握っている」という感覚があるからだ。

2. 「買い物の不便」が、本当の豊かさを教えてくれた

最寄りのスーパーまで車で15分。品揃えは都心のスーパーの半分以下。夜7時には閉まってしまう。

この環境は、一見すると絶望的だ。事実、全国的に小売店の数は減少し続け、食料品の購入に困難を感じる「買い物難民」は2015年時点で約824万人にも上ると推計されている。 これは過疎地だけの問題ではなく、都市部でも深刻化している社会課題だ。

しかし、この「買い物の不便さ」が、僕の食生活、いや、生き方そのものを根底から変えてしまった。

都会にいた頃、僕の冷蔵庫はいつも空っぽだった。食べたいものができれば、その都度コンビニやスーパー、ウーバーイーツで手に入れる。それは便利で、合理的だった。しかし、今思えば、そこには「思考」がなかった。ただ、与えられた選択肢の中から、手軽なものを選んでいただけだ。

今の僕の冷蔵庫は、いつもパンパンだ。なぜなら、買い物が「イベント」になったからだ。週に一度、隣町の大きな直売所まで車を走らせる。そこには、朝採れの野菜が土の匂いをさせたまま並んでいる。作った農家さん自身の名前と顔写真が貼られ、「今朝は霜が降りたから、大根が甘いよ」なんて会話を交わしながら買い物をする。

スーパーには並ばない、不揃いなキュウリ。少し虫に食われたキャベツ。でも、その一つひとつに物語があることを知った。旬のものを、旬の時期に、感謝していただく。そんな当たり前のことが、どれほど豊かなことだったか。

そして、我が家の食卓には、時々「命」そのものが上る。

妻が鹿肉を解体している様子

↑山で獲れた鹿を、妻が解体している様子。

これは、地元の猟師さんから譲ってもらった鹿を、妻が解体している写真だ。衝撃的かもしれない。でも、これが僕たちの日常だ。スーパーのパック詰めにされた綺麗な肉も、元は同じ「命」だった。そのプロセスから目を背け、消費するだけだった都会の生活。命をいただき、骨から出汁をとり、余すことなく使い切る今の生活。

どちらが本当に「豊か」なのだろうか。僕にはもう、答えは出ている。

もちろん、常に自給自足というわけではない。ネットスーパーも活用するし、時には買い物を面倒に感じる日もある。それでも、この不便さが「食」と真剣に向き合うきっかけをくれたことだけは、間違いない。

3. 「医療の不便」が、自分の身体と向き合わせれくれた

専門的な治療が受けられる大きな病院は、隣の市まで行かなければない。夜間救急も、もちろん近くにはない。

これは、特に子育て世代や持病を持つ人にとっては、移住をためらう大きな要因になるだろう。正直に言って、僕も不安がなかったわけではない。

しかし、この「不便」は、僕に一つの大きな意識改革をもたらした。

「病気になったら病院へ行けばいい」から、「そもそも病気にならない身体を作ろう」へ。

都会にいた頃は、自分の身体を過信していた。いや、無関心だったと言った方が正しい。多少の無理は栄養ドリンクでごまかし、体調が悪くなればすぐに薬に頼る。自分の身体を、まるで機械の部品のように扱っていた。

田舎に来てからは、自分の身体の声に耳を澄ますようになった。旬の野菜をたっぷり食べ、太陽が出ているうちに散歩をし、夜は真っ暗な中で深く眠る。近くの温泉で身体の芯から温まる。そんな、人間としてごく自然な生活を送るうちに、心身ともに驚くほど健やかになっていくのを感じた。

これは精神論ではない。自然に触れることが自律神経を整える効果があることは、科学的にも証明されている。 通勤ラッシュのストレスから解放されたことも大きいだろう。

もちろん、これは「病院に行くな」ということではない。移住を検討するなら、地域の医療体制について事前に徹底的にリサーチすることは絶対に必要だ。それでも、この医療の不便さが、他人に依存する「健康」から、自分で守り育てる「健やかさ」へと意識を転換させてくれたことは、僕にとって大きな財産となっている。

4. 「娯楽の不便」が、創造する喜びを思い出させてくれた

映画館も、ショッピングモールも、おしゃれなカフェも、ここにはない。

移住当初、週末の過ごし方がわからず、途方に暮れたことがあった。都会にいた頃は、常に誰かが用意してくれた「娯楽」を消費することで、時間と心を埋めていたからだ。

しかし、何もない環境は、僕に「自分で楽しみを創り出す」という、人間が本来持っていたはずの能力を思い出させてくれた。

暇だから、釣りを始めてみた。最初は何も釣れなかったが、潮の満ち引きを読み、魚の気持ちを想像するうちに、少しずつ釣果が上がるようになった。自分で釣ったアジを捌いて食べた時の感動は、どんな高級レストランでも味わえない。

暇だから、裏山を歩いてみた。名前も知らない草花、鳥の声、木々の匂い。五感が研ぎ澄まされていくのを感じた。今では、週末のハイキングが最高のリフレッシュになっている。

暇だから、庭で焚き火をしてみた。揺れる炎をただ眺めているだけで、頭の中のごちゃごちゃした思考が整理されていく。友人たちを招いて、焚き火を囲んで語り合う夜は、何物にも代えがたい時間だ。

地域のお祭りに参加するようにもなった。都会の洗練されたイベントとは違う、手作り感満載の祭り。でも、そこには世代を超えた地域の繋がりと、土地の歴史が息づいている。神輿を担ぎ、汗を流すうちに、自分がこの土地の一員になれたような気がした。

「消費する娯楽」は、お金を払えば誰でも手に入る。しかし、「創造する娯楽」は、手間と時間をかけた分だけ、深く自分の中に根を張り、人生を豊かにしてくれる。何もない不便な環境が、僕にそのことを教えてくれたのだ。

それでも、田舎暮らしは素晴らしいと断言できる理由

ここまで「不便」の素晴らしさを力説してきたが、もちろん、田舎暮らしは不便なことばかりではない。むしろ、その不便さを補って余りあるほどの、圧倒的な魅力が存在する。

理由1:五感で味わう、圧倒的な自然の恵み

言葉にすれば陳腐に聞こえるかもしれない。でも、これは体験した者にしかわからない、揺るぎない事実だ。

春には、庭で採れたフキノトウの天ぷらのほろ苦さに春の訪れを感じる。夏には、蝉時雨の中、キンキンに冷えた川に飛び込む。秋には、澄み切った夜空に広がる天の川に息を呑む。冬には、雪がすべての音を吸い込んだ静寂の中で、自分の呼吸の音だけを聞く。

四季の移ろいを、頭ではなく、身体全体で感じられる。この感覚は、心を癒し、明日を生きる活力を与えてくれる。

理由2:面倒で、だからこそ温かい人間関係

田舎の人間関係は、濃い。 これはメリットでもあり、デメリットでもある。プライバシーは都会に比べて格段に少ないし、噂話もすぐに広まる。 地域の草刈りや消防団など、参加が半ば義務化されている行事も多い。

正直、僕も最初は戸惑った。「面倒だな」と思うことも一度や二度ではなかった。

しかし、ある時、台風で家の屋根の一部が飛ばされたことがあった。途方に暮れていると、どこからともなく近所の人たちが集まってきて、あっという間にブルーシートを張って応急処置をしてくれた。「お互い様だから」と笑う彼らの顔を見て、僕は悟った。

僕が「面倒」だと思っていた地域の繋がりは、いざという時に自分たちを守ってくれるセーフティネットでもあったのだ。野菜のおすそ分け、子供の見守り、困った時の助け合い。都会では希薄になってしまった、この「お互い様」の精神が、田舎にはまだ確かに息づいている。

大切なのは、最初から完璧に溶け込もうとしないこと。都会の価値観を持ち込まず、謙虚な姿勢で「教えてください」と頭を下げること。そして、無理のない範囲で地域に関わっていくこと。 そうすれば、この面倒で温かいコミュニティは、きっとあなたを受け入れてくれるはずだ。

理由3:お金の価値観が変わる、経済的なゆとり

「田舎は生活費が安い」とよく言われる。これは半分正解で、半分間違いだ。

確かに、家賃は劇的に安い。僕が今住んでいる家は、都心で借りていたワンルームマンションの家賃よりも安い。これは生活費に占める固定費を大きく下げる、最大のメリットだ。

しかし、一方で田舎ならではの出費もある。先述した車の維持費や、都市ガスが通っていない地域ではプロパンガス代や灯油代が嵩むこともある。 日用品や加工食品は、輸送コストがかかる分、都会より高いことさえある。

ここで、都会と地方のリアルな生活費を比較してみよう。

東京23区 vs 僕の伊豆暮らし 生活費比較(単身者の場合)
費目 東京23区(都心) 僕の伊豆暮らし 備考
家賃 90,000円 50,000円 都心は1K、伊豆は2DKの想定。圧倒的に伊豆が安い。
食費 50,000円 30,000円 外食が減り、野菜を貰えるため伊豆が安い。
水道光熱費 12,000円 18,000円 プロパンガスが高く、冬場の灯油代もかかるため伊豆が高い。
交通・通信費 15,000円 35,000円 車の維持費(ガソリン、保険等)がかかるため伊豆が高い。
交際・娯楽費 40,000円 15,000円 お金のかかる娯楽が少なく、飲み会も減るため伊豆が安い。
その他雑費 20,000円 15,000円 物欲が減るためか、伊豆の方が安く済んでいる。
合計 227,000円 163,000円 月64,000円の差!
※あくまで僕個人の感覚に基づいた概算です。ライフスタイルによって大きく変動します。

結果として、僕の場合は月々6万円以上、生活コストが下がった。しかし、重要なのは金額の差だけではない。お金の「使い方」と「価値観」が大きく変わったことだ。

都会では、ストレス発散のためにお金を使っていた。飲み会、買い物、旅行…。しかし、今は生活そのものが楽しみだから、消費で心を満たす必要がなくなった。代わりに、DIYで使う工具や、いい土を作るための堆肥、少し質の良い調味料など、「暮らしを豊かにするための投資」にお金を使うようになった。

月収は都会にいた頃より減った。でも、心の満足度は、今の方が遥かに高い。田舎暮らしは、お金の呪縛から僕を解放してくれたのだ。

それでもあなたが田舎暮らしに踏み出すなら

ここまで読んで、「田舎暮らし、いいかもしれない…」と少しでも心が動いたあなたへ。最後に、移住の先輩として、いくつかのアドバイスを送りたい。

勢いだけで移住して、「こんなはずじゃなかった」と後悔する人を、僕はたくさん見てきた。 失敗する人の多くは、圧倒的なリサーチ不足と、観光気分のまま移住してしまう「お客様感覚」が原因だ。

1. 楽しみ方を「インストール」する

田舎には、都会のように用意された娯楽はない。だからこそ、自分の中に「楽しみ方」をインストールしておく必要がある。

それは、ガーデニングでも、DIYでも、釣りでも、料理でも、何でもいい。自然の中で、あるいは家の中で、一人でも没頭できる趣味があるか?それが、田舎暮らしを豊かにする鍵になる。

僕の場合は、それが在宅でできるデザインの仕事と、釣りと、文章を書くことだった。都会にいるうちから、自分の「好き」を深掘りしておくことを強くお勧めする。

2. 「人付き合い」の覚悟を決める

先にも述べたが、人付き合いは避けて通れない。それを「面倒」と切り捨てるか、「学びの機会」と捉えるかで、田舎暮らしの満足度は180度変わる。

最初は挨拶だけでもいい。 地域行事には顔を出す。 地元の人の話を、否定せずに聞く。そんな小さな積み重ねが、信頼関係を築いていく。過去の経歴やプライドは、何の役にも立たない。 「教えてもらう」という謙虚な姿勢が、何よりも大切だ。

どうしても人間関係が苦手なら、移住者が多く住む別荘地などを選ぶという手もある。自分にとって心地よい距離感を見つけることが重要だ。

3. 「お試し移住」で現実を知る

いきなり住民票を移すのは、あまりにもリスクが高い。まずは、1週間でも1ヶ月でもいいから、その土地で「暮らして」みてほしい。

観光では見えない、リアルな日常がそこにはある。平日のスーパーの品揃えは?朝晩の道路の混雑状況は?虫はどれくらい出る?携帯の電波は入る?

多くの自治体が移住体験プログラムを用意しているし、Airbnbなどで短期滞在するのもいいだろう。 理想と現実のギャップを埋める作業が、移住の成功確率を格段に上げてくれる。

【結論】不便は、自由を手に入れるための入場券だ

田舎暮らしは、決して楽園ではない。不便だし、面倒なことも多い。都会の利便性や合理性を求める人には、絶対に向かないだろう。

しかし、その不便さの先には、効率や生産性といったものさしでは測れない、圧倒的な豊かさが広がっている。

自分の頭で考え、自分の手で暮らしを創り上げる喜び。自然のサイクルの中で、生かされていると感じる瞬間。面倒だけど温かい、人との繋がり。

もしあなたが、今の暮らしにほんの少しでも違和感を抱いているなら。もしあなたが、人生のハンドルを自分の手に取り戻したいと願うなら。

その「不便」という名の扉を、一度開けてみてはどうだろうか。

扉の向こうには、あなたが忘れてしまっていた、もう一人のあなた自身が待っているかもしれない。

田舎暮らしに関するFAQ
Q.田舎だと仕事が見つからないのでは?
A.正直に言うと、都会と同じような条件の仕事を見つけるのは難しいかもしれません。特に専門職や高収入の求人は限られます。 だからこそ、僕のように在宅ワークやリモートワークという働き方が強力な選択肢になります。移住を機に、複数の収入源を持つ「複業」を始めるのも一つの手です。自治体によっては、移住者向けの就職支援や起業支援制度があるので、積極的に情報収集することをおすすめします。
Q.虫が本当に苦手なのですが、耐えられますか?
A.こればかりは「慣れます」としか言えません(笑)。僕も最初は悲鳴をあげていましたが、今ではムカデが出ても冷静に対処できるようになりました。ただし、住む場所は選べます。山の麓よりは海の近く、古い木造家屋よりは比較的新しい集合住宅の方が、虫との遭遇率は低くなる傾向にあります。内見の際に、周辺の環境や建物の気密性をしっかりチェックすることが大切です。
Q.子育ての環境として、田舎はどうですか?
A.メリットとデメリットの両方があります。メリットは、何と言っても自然の中で伸び伸びと育てられること。待機児童問題もほとんどありません。また、地域全体で子供を見守ってくれるような温かい雰囲気もあります。 一方でデメリットは、学校の選択肢が少ないこと、塾や習い事の教室が限られること、そして高度な医療機関が遠いことなどが挙げられます。ご自身の教育方針と、移住先の自治体が提供している子育て支援策を照らし合わせて、慎重に判断する必要があります。
Q.移住に失敗して、都会に戻る人もいると聞きますが…
A.はい、残念ながら少なくありません。失敗の主な原因は「理想と現実のギャップ」です。 特に、人間関係のトラブルや、想定以上の生活の不便さに耐えられなくなるケースが多いようです。 だからこそ、この記事で繰り返しお伝えしたように、十分なリサーチと「お試し移住」が不可欠なのです。失敗は恥ずかしいことではありません。合わなければ戻る、という選択肢も持ちつつ、まずは小さな一歩から始めてみるのが良いと思います。

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